「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

奈良女子大学・九州大学協働企画が実施されました

『多角的視点からの Challenge ~あすか今昔物語~ 』

日 時  10 月 23 日(金) 13:00~17:00
場 所  奈良女子大学記念館 2F 講堂
聴講者  約 100 名

プログラム概要

 開会の言葉
 奈良女子大学学長挨拶
 招待講演 1『異分野の架け橋としての保存科学』 稲葉政満氏(東京藝術大学大学院美術研究科 教授)
 招待講演 2『日本人のルーツを探る』      中橋孝博氏(九州大学大学院比較文化研究院 教授)
 学生発表 1『科学からの挑戦―高松塚と文化財保護―』(九大)
 学生発表 2『明日香村における棚田景観保全の現状と課題』(九大)
 学生発表 3『建築の情感表現の関係性に着目した万葉集のデータベース化』(奈良女)
 学生発表 4『歴史薫る石―刻む・象る―』(奈良女)
 閉会の言葉


 以前、スタッフブログでも紹介しておりました本学と奈良女子大学との学生による合同企画が遂に先週 23 日に実現しました。7 月時点での、学生たちで何をやるのかが全く分からない状態から 2 ヶ月半・・・。
 九州と関西という離れた土地で意見交換を行いながらの企画でしたが、各大学の学生たちは、短時間でのやりとりの中から、見事にその成果をシンポジウムという形にしてくれました。
 今回は「異分野交流」として各大学の大学院生同士で企画を行っていくこと、それ自体に大きな目的もありました。生物資源環境科学府、というだけでも様々な研究領域を持った学生がおりますが、それに加えて奈良女子大学という異文化を持つ大学。奈良女学生の専門領域も数学、物理学、住居学、社会学、などなど。本当に様々です。そのような様々なバックグラウンドを持つ学生たちが話し合って実施したシンポジウムは、多角的視野を重視した内容でした。


 講演者である稲葉先生は農学部出身であり東京藝術大学の教授をされている方です。保存科学という学問領域では、如何に様々な分野の研究者が多く集まっているのか、そして先生自身の研究軌跡がどのような場面で役立っているのかを実体験を基に話してくださいました。また、同じく講演者である中橋先生は、先生自身も第一線で活躍されている考古学領域で注目を集めている「ルーツ」の研究が、学際的チームによって実施されている現状をお話していただき、異分野統合領域での研究において、重要で、また困難であることを分かりやすく説明してくださいました。
 質疑応答の際、一人の学生が「異分野領域に飛び込むことは嫌じゃないのですか?」と尋ねた際、稲葉先生が「怖いし、嫌だ。どんな人がいるのか全く分からないから。でも、分からないからこそ、自分の領域で気づけなかったことに気がつくことがある。」とおっしゃっていました。上手く伝わっているのか心配ですが、まさにこのコメントに「異分野交流」の醍醐味があるのだと感じました。(回答してくれた先生はもちろん、質問をしてくれた学生に感謝です。)
 異分野の人間というのは、議論の仕方も使用する言語も違うことが多々あります。私たちは、自分を基準にいろいろなことを考えてしまいますので、自分の「常識」とは違う人について敬遠しがちです。ですが、その常識を覆してくれる新たな意見、というものが登場することで、自分の成長は大きく促進するようにも思います。新しいものの見方について積極的に自分に取り込む必要はないのかもしれません。でも、自分と違う新しいものの見方を取り込むことが、驚くような素晴らしい効果を生むことも多いのではないでしょうか。

 奈良女子大学記念館でのシンポジウムは大盛況で多くの学生が聴講に訪れてくれました。発表をした学生も聴講した学生も、そして私たちもシンポジウムの主旨を自分なりに消化した後は自分の成長にとってとても大きな効果を生んだように思います。


 そして。いよいよ学生の発表です。どれもこれも、発表者それぞれのキャラクターが良く出ていたように思います。私は、発表に至るプロセスを見てきているので、より一層、発表者たちの努力が見えて、とても感動的でした。
内容の紹介を。
と言いたいところですが。

実は、今回のシンポジウムを、九州大学でも実施することになりました!
なので、内容の紹介は、九大でのシンポジウムが終了した後に、掲載します。
シンポジウムの日時は、まだ未定ですが 11 月中には実施する予定ですので、楽しみにしてください。



企画・調査・発表に関わった人々



長くなりましたが、興奮冷めやらぬ企画報告は以上です。


内田





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