「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

コミュニケーションスキルが開講されました


コミュニケーションスキルが開講されました。


日 時:平成 23 年 6 月 25 日(土)・ 26 日(日)10:00−17:00
受講者:44 名
講 師:岩波 美香 氏


今年度より新しい講師である岩波美香先生をお招きし、2日間に渡って「コミュニケーションスキル」が開講されました。


まずは、導入。

これから先の生活の中で、人脈こそが宝であること。そして、その宝は良い人間関係があってこそ保っていけることが述べられました。今回も他スキル講義と同様にワークが多く含まれています。「知識」としての IQ、そして「気づく力」である EQ、「表現力」としての PQ の必要性をグループの中で、メンバー同士で感じることに重点が置かれたものとなりました。



はじまり、はじまり〜



グループワークを行うに当り、先生より本講義におけるルールの説明が行われました。「他人の意見を否定、批判しない!」ということ。これには、理由があります。個人の意見では限界があり、他者の意見の中で自分の意見は広がりを見せること。そのためには、多くの人が意見を否定や批判を気にせず沢山述べることができる環境づくりの必要があるということでした。

・・・なるほどー。色々な局面で考えにゃならんなぁ。


さて、いよいよ、VTR を用いた「自分を客観視する」ワークです。これは、数名がグループとなって、お互いの共通点について発表するワークです。大勢の前で立って話をするだけで緊張するのに、加えて撮影です。学生は緊張の面持ちでした。とはいえ、サービス精神も忘れない PQ (表現力)を遺憾なく発揮しておりました。共通点について言語とジェスチャーで発表するグループ、寸劇をしながら「聴く姿勢」まで表現するグループなど、様々なユニークな表現者がおりました。



ビデオ撮影中。緊張するぅ〜。



しかしながら、そこは「コミュニケーションスキル」。ユニークさだけでは終わりません。振り返りを通して、自分が自分に対して評価をしていきます。「思ったより、声が大きくなかった。」「早口になってた」「体の軸がブレてしまった」などなど。普段自分が気づくことのない自身の姿に驚きつつも、改善点を述べていました。

もちろん、改善だけでなく、周りからは、「白い歯が素敵だった」、「笑顔がいい」など良かった点も挙げられました。そして、先生からは、「どうすれば」改善できるのか?ということも合せて説明があり、学生たちは熱心にメモをとっておりました。一人でビデオ撮影、というのも出来るけど、周りの学生や先生と一緒に振り返りが出来ることがとても貴重だと感じた時間でした。



ビデオの振り返り。あ〜、もっと緊張するぅ〜。



そして、次は具体的な「技術(視覚編・聴覚編)」としてのコミュニケーションです。顔の筋肉トレーニングや、あいさつの動作方法、手やかかとなどの位置にも気をつけながら行われました。また、敬語に関しても、一つ一つの言葉に対して振り返りを行いながら確認を行っていきました。


UFO をよんだりする怪しい団体ではありません! あくまでトレーニングです。



ここで印象的だったのは「笑顔の練習はしません!」と先生のコメント。笑顔は、作るんじゃなくて、自然と出るものだから、ということです。コミュニケーションの根本が「相手への配慮」や「共感」にあることをしみじみ感じることができました。また、技術的なことについても、ペアワークなどで実際に学生同士、楽しみながら実践していくことで「おじぎの位置がいいねー」や、「手の位置って、ここ?」などと会話も弾んでいる様子でした。


えーお辞儀やないの。



2 日目には、初日の続きである、コミュニケーションの「技術(聴覚編)」について学んだあと、自身の内面に関する傾向を知るためのワークが行われました。これは、状況に合せて、この傾向をコントロールして相手に配慮した役割を演じることの重要性を感じることができました。なるほど。ビジネスの場面、家族と過ごす場面、友達と過ごす場面、恋人との場面、それぞれに役割が変わっていきますもんねぇ。


エゴグラム、回答中。



誰かと誰かのエゴグラム。



いよいよ、最後のワークです。「ファシリテーション」。ファシリテーションについては、昨年度まで「企画」としてのみ登場していたものでしたが、「会議」という場面の中でかなり重要度の高い技術であること、そして会議への参加機会は年齢をおうごとに増加していくこと。そして、根本は「相手(メンバー)への配慮」であることから、今年度から講義に取り込んで実施することになりました。

短時間ではありますが、全員が「ファシリテーター」の役を経験すること。そして、かなりユニークだったのは、ファシリテーター役以外のメンバーは、決められた役を演技すること。例えば、“思いついたことをすぐに発言するタイプ”、“根暗タイプ”といった会議に「あー、いるいる!」といった役柄をランダムに指定されます。多くの学生にとって、ファシリテーター役以外の、こういった役を演じてみることも「どういった発言が会議運営に望まれているか。」を客観的に見ることに繋がり、大きな「気づき」となったのではないでしょうか。


最後はみんないい顔で、議論を楽しんでいるようでした。



ファシリテーションワークでは、初日、2 日目と学んだことを活かすことで「実感」を持ったワークとなったように思います。学んだ事、気づいたこと、学生たちは十分に活かせたでしょうか。そして、活かす場面にきて、初めて「あれ、これってどういう風にするんだっけ。」というような新たな疑問も沸いたかもしれません。そういった学びの段階を感じた 2 日間の講義でした。


岩波先生は、今年度より初めてご担当いただきましたが、講義プログラムを深いところまでご理解くださり、他スキル系講義や他フェーズとの関連性を強くもった講義が提供できたように思います。最後に先生より、ダーウィンが言ったとされる言葉のご紹介がありましたので、このコースワークの〆の言葉として引用させていただきます。

『最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き残るでもない。唯一生き残るのは、変化できるものである。』

 
さて。次回は、キャリアディベロップメントとコーピングスキル。
スキル系講義は、早くも、今年度最後講義です!
お楽しみに。




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