「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

キャリアディベロップメントとコーピングスキルが開講されました


キャリアディベロップメントとコーピングスキルが開講されました。


日 時:平成 23 年 7 月 24 日(土)~ 25 日(日)
受講者:21 名
講 師:新垣 のぞみ



ヒューマンスキルに続き、新垣のぞみ先生をお招きし、2 日間に渡って「キャリアディベロップメントとコーピングスキル」が開講されました。


まずは、イントロ。
この講義のキャッチフレーズは「一歩先の自分に向かって」「自律への気づき」の二つです。プログラムでは、ヒューマンスキルを皮切りに様々な「気づき」のフェーズを展開して参りましたが、常に「誰か」を意識していくことを行っていました。今年度最後となるこの講義は、「誰か」を意識しながらも「自分」に対して主観、客観を交えながらしっかりと見つめていくことからスタートすることが説明されました。

自分のこれまでのキャリア、そしてこれから描くキャリアパス。今のストレス、これまでのストレス。そういった自分の「経験」を見つめていく必要が多くなる講義ですので、ワークで「誰か」と話すときに、話したくないことについては「話さない」、そして話したくなさそうなことに関しては「無理に聞かない」という約束を最初にしました。


さぁ。
そんな約束の基に始まった講義。
しかし、そこは「プロ」の先生。和やかに自己紹介をし合ったりしながら講義へのモチベーションを高めてくださいました。

自分の一生を通じた、成長や発達のために「自分」がどんな人なのかを整理する大切さ。そして、ストレスを成長につなげていくためにも、「自分」を理解する、整理する大切さが染みるイントロでした。

まずは、各グループでの授業姿勢の確認です。
どんなきっかけで授業をとろうと考えたのか。
どんな興味をもってとったのか。
そんなことをメンバー同士で話し合いました。

しっかりと目的意識や、自分の興味を他者に伝えることで、自分の考えが整理され、そして、他者の興味を聞くことで刺激を受け、自分の考えが創造的なものになっていったのではないかと思います。


23 日の前半は、自身が持つ「価値観」を整理するために、ワークを行い、後半では、その価値観と将来の結びつきを、現実として繋げていくワークを行いました。

まずは「私はどんな人?」ワーク。
大量に自分を表す紹介文を書いていきます。
自分がどんな人・・・って自己紹介のときに使うのは3, 4フレーズで済んでしまうんですが、大量にそのフレーズを時間制限付きで書くと・・・「あら、私なんでこんなこと書いてるんかしら。」みたいなことまで出てきますよね。
「思いつかなかったー。」という声も聞こえてくる中、無意識に日々過ごす事が多くなってるんじゃないか?という先生のお言葉にハっとした人も多かったようです。
日々の生活を、「なんとなく」過ごすのか、いろんな事を意識して過ごすのか。その差は大きいなぁと感じました。

また、先生は、私たちが持っている価値観は「自分」だけのもので、人の価値観を聞きながら「違う!」と感じることが自分の価値観に気づくきっかけになると、対話の大切さも教えてくれました。

後半部は、キャリアパスとキャリアデザインの違いを明確にしながら、価値観を可視化し、キャリアビジョンを描き、将来に向けて自分の今をどうつなげていくのかをいくつかのワークを通じて考えて生きました。

結婚や、子育てや、住みたい場所など頭に浮かんだ様々なワードを繋げていきながら、隣の席の学生と意見交換している姿が印象的でした。大事なことは「隣の席」の学生のキャリアパスを参考に出来ても、最終的には「自分」で選ばなくてはいけないってことで、前半に整理した「価値観」を基に動くことです。それでも、「共感」はグループ内で多く聞こえてきて、良いディスカッションが行われている様でした。「自分」のイマ、を理解することを基本に、自分の周りにどういう「人」が自分を助けてくれているのか認識していく時間になったのではないでしょうか。


24 日の冒頭は、昨日の振り返りとして新垣先生のライフチャートを見せていただきました。様々な「転機」はライフステージに沿って起きる事もあれば、突然起きる事もあります。ライフステージに沿って起きる事は想像できますが、突然起きる「予期せぬ」出来事は、ストレスが大きくかかりますし、そんな中、どう対処していくか・・・そういったことを思いながらストレスコーピングの授業がスタートしました。

ストレスは、全くかからない方がいいのか。というと、そういうものではなく、ストレスによって日々、自分が成長して気力を持って生活していける部分も大きいのだなぁと感じました。

ここで、「あなたにとってのストレスは?」を話すワークが入りました。
人間関係や、自分のやっていることに意味が見えない、物理的な環境などなど、多くの声が聞こえてきました。

ストレスは、同じ出来事でも反応は人それぞれです。
そういう反応は、「クセ」のようなものだ、とチェックシートを使いながらワークが始まりました。

チェックで分かった傾向は、自分の「口癖」のようになって表れていたりします。性格診断テスト、とは違うので、「これがあなたの性格!」というよりは、「こういうことってあるよねぇ。」という気軽な感じで会話が弾んでいました。

ストレスを受けた時に大切な事は、自分の気持ちを変えること、ではなくて、受けた時に感じる気持ちと、客観的な事実を冷静に「自分」で受け止める。ということだと先生から話をされて、無理にポジティブな感情を抱く必要はないんだなぁとほっとした学生もいたのではないでしょうか。

その他、自分を客観的に見る練習や、他者に対してのコミュニケーションの中で事実と気持ちを分ける方法、怒りなどの感情が沸いた際にどうするのか、気持ちの切り替えを行う「スイッチ」の作り方等等、「いま」から使える様々なヒントをもらえたように思います。

最後に、ヒューマンスキルで学んだ
「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。」
という言葉に新たな言葉が付け加えられました。

それは「自分が変わることで、“過去”の事実は変えられないけど、“過去”の意味は変えることが出来る」という言葉でした。

確かに。
多くの学生を始め、支援室一同、深く気持ちに入ってくる言葉でした。


自分をみつめる時間は、大切ですが、自分ひとりだと迷い込んで抜け出せなくなってしまうこともあるし、なんだか整理が難しくなってしまうこともあります。

今回のキャリアディベロップメントとコーピングスキルは、自分の中に入り込む授業であったもののワークや途中のユニークなアイスブレークなど、一緒に学び、考える友人たちがいたことで、迷いながらではありましたが、主観と客観のバランスを保って講義が進んでいったように思います。

こうした講義に参加後、学生たちがこれらで得た「気づき」を、どのように実践の場で活かしながら研究や生活に臨んでいくのか、とても楽しみです。

「気づき」のフェーズは、これにて終了です。

気になること、言葉にしたいことがあれば、いつでも支援室に立ち寄って下さいね。

それでは~☆


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