「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

ファシリテーションワークショップが開催されました


ファシリテーションワークショップが開催されました


日時:平成 22 年 8 月 12 日(金)10:00〜17:00
場所:21 世紀交流プラザ Ⅰ 多目的ホール 

講師:加留部 貴行 統合新領域学府・客員准教授
講師:加留部貴行  日本ファシリテーション協会前会長
参加者数:学生 14 名(修士・博士後期)




8月12日、「ファシリテーションワークショップ」が開催されました。

昨年度に初めて実施した、このワークショップ。「すぐ」やってみようと思えるヒントが多かったと大変好評でした。そんな、学生からの声を受け・・・今年度は・・・パワーアップバージョンで行いました。時間も 2 時間増量中。

お盆直前のこの日、超・多忙な加留部先生のとっておきの夏休みを 1 日をご提供頂きました。


参加者たちには、事前に、このワークショップで、身につけたいことや気になっていること等を記入してもらい、講師の加留部先生にお渡ししておりました。いくつか例を挙げますと・・・。

「テレビ会議をしているときに意見が伝わりづらい・・・」
「色んな年代の人と話すコツが知りたい」
「話し合いを行っているときにゴールが見えない」
「実際に人がやってる講義を見てみたい」
「提案することが苦手」
などなど。


そのような声から、オーダーメイドで先生がワークショップを設計してくださいました!

テーマは、『いっしょにやる、ということ』。チームとは何か?対話とは何か?という根本的な問いを考えながらワークを行っていきます。

まずは、良いチームってどんなチーム?というワーク。
聞こえてくる声は、“スポーツとか同じ目標があると強いよねぇ”なんて言葉や“団結力”なんて言葉も。
そうなんです。私たちは、「良いチーム」がどういうチームか、結構すぐ思いつきます。「知っている」んですよね。

じゃあ。
「知っている」ことなのに、なぜ、出来ない?
そのなぜ?の中に、『意識』することの大切さがありました。

そんなわけで、今日のワークショップは「意識」を強く持ってみんな参加することになりました。
今まで、何を無意識にしてきたのか?ということにも意識しながら、ワークショップの本格始動です!

続いて、“そもそも私たちって、何で集まるの?”という疑問を考えていきました。
集まることが、ある種、「当然」となっているからこそ、集まる理由を考え直すことで「いっしょ」にやることの意味をポジティブに自分の中に留めることができたように思います。


さてさて。続いては、「目隠しマスゲーム」。
各目を瞑って手をつないで、音声伝達だけで図形を作っていきます。
このワークは、教職員&ゲスト(新垣先生)も参加して行いました!


①二等辺三角形つくりますよー!みんな広がって~。




②あれ?人が角になるの?腕が角になるの???




③とりあえず、近づいて? 角どこ!?!?




④近い!!!近すぎ!あれ?コレ・・・二等辺三角形?!




・・・。いやぁ、普段どれほど目に頼った伝達をしているのか分かりますね。

伝えたいのに、なかなか伝わってるかどうかも分からないという「もどかしさ」を感じるワークでした。

テレビ会議についての質問に対する先生のコメントが、ここで。
「テレビ会議も、こういうもどかしさ、あるよね。」
うんうん。わかる。
逆に見えてるからこそ、もどかしさは倍増かも。
しかし「見えてない」からこそ容易い部分も。
それは、教員や職員、年齢の違いなどなど。そういったものは普段、発言するときに気になってしまうものです。ワークショップ開始前の学生たちの声にも、ありました。
でも、見えてなければ、普通。なんですよね。
マナーを保っていれば、見える「差異」は意識しない方がスムーズにいったように思いました。
発言すること、そして、沈黙すること、それぞれに対して立ち止まって考えるワークでした。


さて。続いては「共働」という言葉が登場します。
私たちは、協働、と言っていますが、今日は「共働」。トモバタラキ・・・。いや、キョウドウです。
まぁ、似たものですかね。

一緒に何かをする、ってことは、ストーリーで言うところの「転」ですよ。と先生。
じゃあ、起承転結の「転」に来る前。「起承」に当る部分は?
「共有」と「共感」があるとのこと。
この「共有」や「共感」なしに、「共働」の感動って、生まれないのかもしれませんね。
しかし、時間のかかる作業です。
焦って、成果を生もうと思ってるのに失敗する原因は、ここにあったのかも。
聞き入る学生たち。
ゴールにしている場所がチームメンバーでバラバラ・・・だったりすることって、「共有」がうまくいってなかったんですね。
ふむふむ。

さぁ。いよいよ「ファシリテーション」についてのお話です。
定義などについては、昨年度のコースワークで記載しておりますので省略しますが。
「共有」「共感」「共働」のプロセスを交通整理して“納得感”を引き出すことが「ファシリテーション」。

私たちは、「成果」を意識してしまいますが、「納得」については、ついつい忘れがちです。時間がないと、特にそう。でも“急がば回れ”。
「あぁ、そういえば・・・」
思い当たることも多かったのではないでしょうか。
話すこと。聴くこと。この繰り返しが、私たちの「共有」「共感」、そしてその先に繋がっていくんですね。
ひとつひとつの姿勢を意識的に行っていくことの大切さが「ファシリテーション」に表れるんだなぁと思いました。

最後のワークは、“合意形成”を意識しながら、実際に「会議をやってみよう!」「観てみよう!」、ということで二つのチームに分かれて、お題に沿った会議を行ってもらいました。一つのチームが会議を行っているときには、別のチームがそれを観察します。

「旅行の行き先を決める」という会議と、「九州観光PRのためのポスターに使うキャッチコピーを決める」という会議。二つの会議の始まりです!




「避暑!」熱い夏の日ならではの旅行の“目的”・・・。「旅行に行き先を決めよう!」会議。そして、それを観察する別チームメンバー。どちらも真剣!






続いて「キャッチコピー」会議。さっきの会議も参考にタイムキーパー登場。キャッチコピーの前に観光の目玉は?!ターゲットは?!話すことが山積み~。




みんな、今日一日に体感したことを発揮していく素晴らしい会議に向かって意欲十分でした!
ホワイトボードも効果的に使いながら、話し合う時間、個人で考える時間、色々なセクションがギューっと詰まった会議を観ることができました。ファシリテーションの技術も、質問などのワンシーンで効果的に表れていました。


会議後は、みんなでお互いにフィードバック。
「ここは、素晴らしかった!」
「もう少し、ここを工夫すると良くなる!」
などなど。

前向きな気持ちを感じ取れる対話に、見ていて主催者側の支援室は感無量です。
吸収力の素晴らしさがあるからこそ、このスピーディなワークに効果があるんだなぁ・・・。
会議を観ていて、感動したシーンがありました。

それは、2 回目の会議の際。
目標やターゲットについて多くの時間を費やしていたチームです。
「ちょっと時間大丈夫かなぁ・・・?」と思っていましたが、
最後の数分しか残っていない状態での「キャッチフレーズ」づくり。すっごく早かったんです。
これは、偶然、チームメンバーの中にすごい才能を持つ学生がいた。とか、そういうことではなく、目標やターゲットなどの話し合いを丁寧に行っていくことでキャッチフレーズの土台が出来ていたんだなと後で気づきました。

準備の大切さ、「共有」「共感」を大切にする気持ちから、「共働」、そして最後の「共創」までの道筋を見せていただいた瞬間でした。
素晴らしい!


最後の最後。
まとめの言葉として、先生から、「場数をとにかく踏んで、たくさん経験を積んでください。」と。
意識しながら動くことで、たくさんのものを吸収した時間になったように思います。
場数を踏むには機会も当然必要ですが、何より意欲、モチベーションが大切です。
学生たちは、今日のワークの中で、場数を踏むためのモチベーションをグングンと高めていくことができたのではないでしょうか。
加留部先生、ありがとうございました。

夜は、みんなで大親睦会へ~。
夜の部は、博多一本締めを教えてもらったり、多くの学生&先生と深く話せた時間となりました。
副専攻の共有、共感は、こういったところでも育まれるのかもしれませんね。
そしてそして。
特別ゲストで、修了生の子が職場から駆けつけてくれました!
こうやって、プログラムを修了しても交流があることって、本当に感動します。

3 月のお別れシーズンにはあんなに寂しかったのに、4 月に新たな出会いがあり。
そして、3 月に一旦プログラム修了した子が会いにきてくれるなんて、支援室冥利に尽きます。
また、いつでも来てくださいね~。楽しみにしてます。

そして、今回はお盆直前、ってことで参加できなかったみなさん、是非次回はご一緒しましょう!


それでは。




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