「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

コンセプチュアルスキルが開講されました


コンセプチュアルスキルが開講されました。




日 時:平成 24 年 6 月 01 日(土)10:00〜15:00
日 時:平成 24 年 6 月 08 日(土)10:00〜15:00
日 時:平成 24 年 6 月 15 日(土)10:00〜15:00
日 時:平成 24 年 6 月 16 日(日)10:00〜17:00

場 所:21 世紀交流プラザ I 1F 多目的ホール

講 師:九州大学基幹教育院・教授 割石博之(副専攻支援室長)



今年度で 5 回目の開講となるコンセプチュアルスキル、テーマは昨年度同様「思考力を磨く」です。今年は、参加者の指向性などにも注目しながらの 4 日間でした。


初日

「推論する」をキーワードに、モデル(仮説)構築の考えを学びました。

何となく選択しているような状況も、整理していくと推論が可能になっていくこともあります。

大切なのは、丁寧な整理と観察。そして、問いを持つこと。問いについて、自分自身がわくわくすること。

社会科学系のテキストをもとに行った講義ですが、自然科学のフィールドで学んでいる皆さんと、根本的な考え方では共通点も多く、刺激になったのではないでしょうか。

なお、今年初めてですが、宿題が出ました!

この宿題には、正解はないのですよね。

考え抜いたか。その考えが他人に伝わるように、明快にかけたか。また、その考えがユニークなものか。

皆さんのレポートは、前期終了までには返却します。今しばらくお待ちください。



2 日目

さて・・・。

毎年のことながら、本講義では最終日にディベート大会を行います。こちらも、宿題と同様に正解があるわけもないのですが。

勝ち負け、はあるわけで、そこは真剣勝負です。

というわけで、2 日目は、まず班分けとディベートテーマの発表がありました。


つづいて「合意形成」に向けて、必要なことを考えました。

意見が対立したとき、そもそも意見が出ないとき、立場が違うとき、今人意見か、全体意見が悩んだとき・・・・。

そんなワークの後、ある寓話に基づく意見の対立について考えてみました。

この寓話に対する参加者の意見は、初日にも尋ねています。合意形成について考えた後、この観点に立って意見を出してみると、新たな解答も出てきました。

新たな答えの背景にある「理由」に着目してみると・・・。

まずは、一緒に体験することをスタートにするとか、素敵な意見が続出しておりました。若い皆さんの柔軟性や優しさにちょっと感動しました。


2 日目の午後は、盛りだくさんなテーマをこなしました。メディアリテラシーについて考え、その後、思考技術の紹介、頭の体操をしました。

ここでのメディアというのはマスメディアのことです。情報を受け取ったご、その情報を評価し、再構築・再発信することの大切さを学びました。

思考技術・・・、ここではあくまで紹介です。どういう状況で、動の技術を用いるのがよいのかは、自分自身の実戦経験からだんだんしていかねばなりません。

「知っている」と「できる」は違います。ですが、

「知らなきゃ」、「できません」。

そんな思いで、皆さんの技術探求の刺激になればと構成しました。

早足だったので、テキストを読み直してみたり、自分で調べてみたりして、自分に合う技術を見つけていただければと思います!



頭の体操中〜



3・4 日目

3 日目は、最終日のディベート大会に向けての打ち合わせをメインに行いました。毎年、少しずつですが、ディベート経験者やルールを知っている人が増えているような印象です。

中学や高校で取り入れられているということでしょうか。

ディベートを通じて支援室が提供したいのは、初日にもお話しした「推論」の面白さです。

相手が何を話すのか、どう反応するのか。そして、それを聴いている審査員はどこを見ているのか。

自分の主義主張の正当性はもちろんですが、それが「伝わらなければ」意味がありません。

話し言葉で伝えるとき、どういう言葉を選べば「聞き取りやすい」のか。

相手の立場になって考えると、どういう意見が「言われたくない」ことなのか。

こう言われたら、どうする?

といったシナリオをいくつも考えて、話し合いが行われておりました。




たくさんのシナリオを想定しながら、自分たちの論理の正当性を高める!



4 日目は、いよいよ競技ディベートです。

試合の勝敗はともかく・・・。

「振り返り」では、自分のチームについて、相手のチームについて、そして、自分自身について考えてもらいました。

引用していたデータの確かさを示す配慮は充分だったか?

相手の反論は予測可能なものだったか?

予想に反した反論に対して、瞬間的に発した言葉は適切だったか?

相手への反論が、自分たちの立論を後押しできていたか。

それぞれの問いを自分たちで投げかけ、振り返りを通じて、メンバー間やクラス全体での共有化に努めました。



試合が始まれば、瞬間的に話を構成する力が試されます。
試合中の熱い打ち合わせ!



さて。

投票タイムが始まり、MVP が決定!

今年の MVP は・・・・・・、吉田さん!


聞き取りやすい言葉を選び、自信を感じさせる立論を宏したことが選出理由です。

おめでとうございます!


各チームの MVP は、

市瀬くん、木村さん、菅原くん、宮川さんの 4 名でした(祝!)。


ディベートの試合結果を掲載しようかと思ったのですが・・・。

来年度も同じテーマになるかもしれないので、ちょっと控えめに支援室ブログに掲載させていただきますね。


講義セクションの最後は、8 月 4・5 日開講予定の「キャリアディベロップメントとコーピングスキル」への橋渡しとして、キャリア理論について読み解いていきました。

自分のキャリアを考えていく上で、自分を見つめることは不可欠です。

ですが、自分のことというのは、見えているようで意外と見えにくいものです。

「こうありたい」という自分の理想や、「何となく」の選択、そして時系列やその時の状況で変わる指向。そんなことから、自分が見えにくくなっているということも少なからずあるようです。

そんな「自分」のキャリアを考えていくことについて、いろいろなキャリア理論に触れ、学びを深めたことは、就職活動を前にした「自己分析」に悩んでいる皆さんにも刺激になったのかなぁと思っています。


さてさて。

そんなこんなで 4 日間にわたる講義も、無事終了しました。


毎年、「コンセプチュアルスキル」は盛りだくさんの内容で実施しています。

参加した皆さんは、是非是非カルテを利用した「振り返り」を行ってみてくださいね。

そして、少し時間がたってから、再度、そのカルテを読み直すと、また新たな発見があるかもしれません。

講義中のワークを通して、思いのほか「できた」こと。そして逆に「できなかったこと」。その出来事に一喜一憂するだけでなく。

そこからです。

冷静に自己評価を行い、更なる成長に向けた一歩を踏み出すことを、支援室一同、期待しております!



内田






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