「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

講演情報

第 6 回 Young Agri-Scientist Seminar

第 6 回 Young Agri-Scientist Seminar のお知らせです。


農学研究院助教会(農学研究院の助教の先生方を中心に組織された会)主催の公開セミナーです。


セミナーの内容に興味のある方、そして博士後期課程への進学を考えている方、そして、アカデミアでのキャリアを考えている方、是非、ご参加ください。色々と、先生方に質問できるチャンス & 知り合いになるチャンスです。


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九州大学生物資源環境科学府 大学院生各位


現在、農学研究院助教会では、農学研究院の助教による公開セミナーを実施しています。
普段は講義等でほとんど知ることができない助教の研究内容を発表しますので、この機会をぜひ利用して、ぜひ我々と交流をして頂ければと思っております。

講演者は学位取得後、比較的間もない教員が多いので、博士課程への進学や大学教員を目指している学生にとっても、刺激になることと思います。

今週は最終回の第6回になります。こういった企画が今後も継続される保証は全くありません。ぜひ一度試しに足を運んで下さい。

どうぞ皆様、昼食を食べながらリラックスしてご聴講下さい。


第6回 Young Agri-Scientist Seminar

日時:2011年12月1日(木) 12時10分~50分
場所:防音101

・篠原慶規先生(森林環境科学講座 森林保全学分野)
・外園智史先生(農業資源経済学講座 食料産業システム解析学分野)

会場は13:30 までサロンとして使用できますので、演者の方々との議論をお楽しみください。


演題名:森林によって期待できる機能-「水」という側面から
演 者:篠原 慶規
要 旨:森林が住宅地に変わったら,あるいは工場に変わったら,皆さんはどう感じますか? 私は高校時代,身近にあった森林が開発されていくのを見て,非常に悲しく思いました。このようなことが起こるのは,森林の機能がしっかりと理解されていないからだ!と思い,大学では森林科学を勉強して,森林の機能を世に広めたいと思っていました。しかし大学に入り,このような自分自身の考え方に違和感を覚えるようになってきました。内閣府が実施しているアンケートを見ても,国民の森林に対する期待は非常に高いように思います。一方で,学べば学ぶほど,森林によって期待できる機能は非常に限定的であるということがわかってきたからです。私は研究者として,ある意味クールな目で森林をしっかりと評価する必要があるのではないかと思っています。私は学部生の時から学位取得まで,「水」という側面から森林の機能について研究を行ってきました。今後は,「土砂」や「災害」という側面から研究を行っていきたいと思っています。今回の発表では,そのような観点にたって行ったこれまでの研究の一部を紹介できればと思っています。


演題名:WTO 農業交渉下の輸出規律確保に関する政策シミュレーション分析
演 者:外園 智史
要 旨:現在問題となっている TPP をはじめ,食料貿易や農産物貿易に関する政策の是非を問うためには,客観的な分析を行ったうえでの議論が重要だと考えられます.そこで本報告では,現在進行中の世界貿易機関(WTO)ドーハ・ラウンド農業交渉で重要な議題の1つとなっている輸出規律確保の貿易効果について,議論の中心となっている各種政策を明示的に考慮したモデルを構築し,分析を行った例について紹介します.
 輸出規律確保についての議論では,輸出補助金と輸出国家貿易企業の問題が最重要視されています.また,農産物貿易全般の問題としては,不完全競争が問題視されています.本報告では,これらを明示的にモデルに組み込み,数学的には非線形相補性問題として定式化を行います.そして輸出補助金と輸出国家貿易企業の関与が最も大きい農産物の1つである脱脂粉乳を対象に,輸出規律確保に関する政策シミュレーション分析を行います.最後に,分析の結果明らかとなったEUの輸出補助金とニュージーランド,カナダの輸出国家貿易企業による貿易歪曲効果や,各国の交渉姿勢の背後にある思惑と今後の交渉動向について報告します.


平成 23 年度 助教会代表 水野谷 航




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