「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

講義情報

実問題解決の科学 I 開講のお知らせ(講義日程変更)


実問題解決の科学 I 開講のお知らせ



開講日時に変更があります。既に受講登録済の学生は、注意して下さい。



水資源問題をみんなで考える

世界的な水問題を理解し、農業における水資源問題を同時に考え、議論する



開講日時:
平成 24 年 7 月 2 日 〜 6 日・10 日
開講日時:平成 24 年 7 月 2 日(月)〜 5 日(木)13:00 〜 (終了時間は毎日異なります)
開講日時:平成 24 年 7 月 6 日(金)10:20 〜 17:30
開講日時:平成 24 年 7月10 日(火)14:50 〜 16:50
開講場所:21 世紀交流プラザ Ⅱ 講義室 1 および講義室 2

本講義は、オープンプロブレムスタディープログラムの開講科目です。生物産業キャリアパス設計教育プログラムでは、実問題解決の科学 I 〜 IV のうち、2 科目 4 単位まで、履修要件とします。

講義担当:水に関する先端研究者・有識者による講演
     姜 益俊 准教授(OPSP 専任教員):講義のまとめとファシリテーション


受講登録締切:平成 24 年 6 月 22 日 17:00
受講登録締切:
WEB 登録とともに学生係でも登録してください。


2012 年度前期のオープンプロブレムスタディーでは、「水」をテーマに設定し、水資源の確保、利用、再利用、枯渇や水質汚染など、水に関る問題を議論します。水に関る国際的問題として、まず、水資源の確保、安全な飲み水、農業や畜産に使われる水の確保、水圏生態系の保全や保護、効率的な水資源の利用等が挙げられます。最近、世界総人口は 70 億人を突破したとの報道がありました。人口が増加しますと、経済活動の拡大や生活水準の向上などに伴い、水の需要は増える一方です。しかし、世界的にみて、未だに多くの国々では水不足に悩まされており、2025 年には世界総人口の約 45% 以上の人が水不足を感じる水資源の不足状態になると言われています。さらに、化学物質の流出、下水処理施設の未整備等による水質の汚染問題から、水資源は足りているが、安全な水が手に入らない地域も多くあります。そして、水資源が不足している場合や安全な水資源の確保ができない場合、農産物や畜産物の生産にも影響を及ぼし、食糧の持続的な供給が危惧されます。

このような背景から、水資源と農業との関係をさらに深く考えてみましょう。人間活動で用いる水資源の多くは農業に使われており、日本国内だけを考えますと、水使用の約 60% 以上が農業で用いられ、世界人口の増加に伴う食糧需要を満たすため、水資源の約 70% が農業用水として利用されています。従って、水資源の現状と農業との関係をよく理解し、都市用水や農業用水として、今後の水資源の持続可能な利用を考えていく必要があります。

世界規模の水資源問題、日本国内や地域における課題、海外における水質、資源問題、水ビジネス、水を用いた産業、農業における水資源の利用など、いろいろな角度から、この問題を分析していきます。そのために議題に関る様々な分野の専門家を国内、海外からお招きし、最新の研究内容、情報、問題点や解決へのヒントを得て、グループワークを通して、問題に対する解決策を出していきます。各講師の方々との議論できる時間も長く設けられますので、疑問点や思っていることを話し合い、今後の水資源問題を解決していきましょう。


講演内容の詳細等は、OPSP HP を参照のこと。


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1.実問題解決の科学-何を学ぶ?
 講師:姜 益俊 准教授(九州大学大学院農学研究院 OPSP)
 7 月 2 日(月)午後 1 時 ~ 1 時 30 分

2.水資源の利用をめぐる国際紛争の解決――「衡平原則」の機能と限界
 講師:西谷 斉 准教授(近畿大学 法学部)
 7 月 2 日(月)午後 1 時 40 分 ~ 4 時 10 分

3.森林と水資源の関係
 講師:大槻恭一 教授(九州大学大学院農学研究院)
 7 月 2 日(月)午後 4 時 30 分 ~ 6 時

4.水危機 ほんとうの話
 講師:沖 大幹 教授(東京大学生産技術研究所)
 7 月 3 日(火)午後 1 時 ~ 4 時

5.北九州市の海外水ビジネスの展開
 講師:伊崎晴朗 部長(北九州市上下水道局海外事業部)
 7 月 4 日(水)午後 1 時 ~ 2 時 30 分

6.都市農業の可能性を支える水資源の地域性
 講師:菅澤千佳 代表(農業生産法人・㈲ 青空農園)
 7 月 4 日(水)午後 2 時 50 分 ~ 4 時 20 分

7.農業・農村における水の利用
 講師:凌 祥之 教授(九州大学大学院農学研究院)
 7 月 4 日(水)午後 4 時 40 分 ~ 6 時 10 分

8.バングラデッシュにおける灌漑や水利用、そして問題と課題
 講師:Abiar Rahman 准教授(ボンガボオドゥムジブールラーマン農業大学)
 7 月 5 日(木)午後 1 時 ~ 2 時 30 分

  バングラデッシュにおける水資源問題 =災害・汚染と闘う水利用=
 講師:尾崎彰則 研究員(九州大学熱帯農学研究センター)
 7 月 5 日(木)午後 1 時 ~ 2 時 30 分

9.韓国の 4 大主要河川事業や洛東江(ナクトンガン)流域の南部における水問題 
 講師:Lee SangHo 教授(釜慶大学土木工学科)
 7 月 5 日(木)午後 2 時 50 分 ~ 4 時 20 分

10.見えない巨大水脈 地下水の今
 講師:井田徹治 編集委員(共同通信社 環境・開発・エネルギー問題担当)
 7 月 5 日(木)午後 4 時 40 分 ~ 6 時 10 分

11.アメリカにおける水問題、農業における水利用
 講師:熊谷一清 室長(Environ. Health Lab., Calif. Dept. Public Health)
 7 月 6 日(金)午前 10 時 20 分 ~ 12 時

12.地域の水資源について
  -水資源に乏しい糸島半島に移転を進める九大伊都キャンパスでの先駆的取組を例に-
 講師:平松和昭 教授(九州大学大学院農学研究院)
 7 月 6 日(金)午後 1 時 ~ 2 時 30 分

13.食品企業における地下水の利用と水資源の保全
 講師:芦刈俊彦 所長(サントリーホールディングス・水科学研究所)
 7 月 6 日(金)午後 2 時 50 分 ~ 5 時 30 分

14.みんなで考えて解決しましょう-総合討論・ディベート・問題解決策の提案
 講師:姜 益俊 准教授(九州大学大学院農学研究院 OPSP)
 7 月 10 日(火)午後 2 時 50 分 ~ 4 時 50 分

5 日間(7 月 2 日~ 6 日)の全 12 講義からの水資源に関する様々な情報、招聘講師との意見交換や皆さんが自ら調べた内容等をまとめて、本授業の課題である「水資源の確保および農業における水の有効利用」について、問題解決案のプレゼンテーションを行い、その案を受講者全員で徹底的に議論します。得られた情報をただ羅列するのではなく、皆さんが自分で考え、自分で答えを導き出していく過程を学習します。


試験/成績評価の方法等:
(1)出席状況 
(2)授業中、各講義の内容を理解し、招聘講師とのディスカッションを行う。 
(3)グループディスカッション(ディベートを含む)を行い、問題点の解決案を考える。 
(4)最後の授業にプレゼンテーションを行う。

以上の項目を総合して成績を評価する。



「実問題解決の科学」では、学生の皆さんに提示された議題について、様々な角度から考える能力、考えたものをまとめる能力、そして疑問や問題点を探していく姿勢を身に付けてもらいます。さらに、様々な角度で情報を収集し、考え、得られた答えから全体を考慮し、問題の解決策を提案する一連のプロセスを演習します。このようにして問題発見、問題理解、そして問題解決の能力を備えてもらいます。今日、社会は問題解決能力、コミュニケーション能力、語学力などの能力を備えた人材を求めています。さらに、各自の専門分野に加え、幅広い知識や見識を持って研究、開発、企画などの仕事ができる人材が活躍する社会になってきました。上記で述べたように、本授業では、皆さんに与えられた農学研究院に直接関連している社会問題を考え、その解決をどのように行うべきか、その提案を出していくプロセスを行ってもらいます。



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