「生物産業界を担うプロフェッショナル育成」:九州大学大学院生物資源環境科学府

西村

少人数セミナー in 久住!! 2011

少人数セミナー(生物産業創成学特論) in 久住!!


12 月 17・18 日に少人数セミナーを行うために学生と支援室とで久住にある高原農場に行ってきました。
急な寒波で、雪や路面凍結でたどり着けないのではないか!?と心配しておりましたが、無事たどり着くことができました。
冬に久住が晴れ渡ることは少ないそうですが、過去 3 回の少人数セミナーで、3 回とも晴れ渡っているんです!!
それもこれもみなさんの日ごろの行いがいいからのハズ。

今回の少人数セミナーですが、「未来の牛肉生産システム、IT 牧場構想とニッチマーケティングの可能性を探る」と題してさまざまな業種の方の講演を伺いました。

簡単にスケジュールを紹介しますと…

1 日目
(1)九大の新規牛肉生産への挑戦 … 後藤 貴文先生
(2)富士通の挑戦 … 村西 明氏(富士通株式会社)
(3)NICTの挑戦 … 田中 健二氏&榑松 八平氏(独立行政法人 情報通信研究機構)
(4)ベンチャー企業とアントレプレナー … 金海 榮一氏(NSマテリアルズ株式会社)
(5)システム情報科学研究院の挑戦 … 岡田 義広先生(九州大学大学院システム情報科学研究院)
(6)農研機構の挑戦 … 高橋 昌志氏&林 義朗氏(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構)
お風呂・夕食
(7)サントリーの挑戦 … 中原 光一氏(サントリービジネスエキスパート株式会社)
(8)東北大学の挑戦 … 渡邉 賢先生(東北大学大学院工学研究科)

2 日目
・ウシ飼養実習
(9)産総研の挑戦 … 宮崎 真佐也氏(独立行政法人 産業技術総合研究所)
・IT と農業に関するフリーディスカッション
・総括ディスカッション

…と、超・充実した内容でした!!


学生に向けての講演を行っていただいた方もいらっしゃって、いまさら聞けないことを聞けてとてもためになりました。

セミナーの様子
講義の様子

それぞれの講演が面白かったですが、一番印象に残っているのは、夕食後にちょっとアルコールが入ってほろ酔い状態でのナイトセミナーを行ったんですがキラキラした目で自分の専門を交えた意見を話されていたことが残っています。

学生たちがこういう風に自分の専門を語ってくれるようになったらいいな~と思いました。

そしてなんといっても、Qビーフ!
3 年前から食べたいと懇願していた"スネ"が食べれるとあって大大大興奮でした。
このために行ったといっても過言じゃな…ゲフン。ちゃんとお仕事しましたよ!

そのスネですが、煮込まれていてほろりと口の中でとろけるおいしさでした。
ステーキでいただいたイチボも、ジューシーで…思い出すだけでよだれが出てきます。
めちゃくちゃおいしくお肉を焼いてくださった後藤先生、藤村くん、ありがとうございました。

Qビーフカレー!
Qビーフカレー!
素敵なステーキ
素敵なステーキ



そんなこんなで受講した学生がそれぞれに感じるものがあったのではないかと思います。
きっと感じたことをカルテに書いてくれることと思ってますよ☆


今回受講できなかった方に朗報です!

来年の後期少人数セミナーも高原農場で開講していただけるようですので来年度受講してくださいね。


** 代謝インプリンティング猫(?) **

高原農場には、野良猫が住み着いています。
飼っている猫ではないのですが、えさをもらっているので毛の艶が非常によろしいです。
前回訪問したときはパーカーに入れることができたのに、抱きかかえるのがやっと…。
さすがインプリンティング猫。成長の具合がすさまじいです。
あまりの貫禄に絶句しました。
次に会うときにはどのくらいの大きさになっていることやら。
とても楽しみです。

インプリンティング猫
インプリンティング猫





以下は、福井県 JA の HP で紹介されていたものの転載です。


代謝インプリンティングを利用したグラスフェッド

これは、九州大学の後藤先生が提唱なさっているもので、一般の肥育とは逆に、育成期にしっかり太らせて、そのあとグラスフェッドに移行すると、いわゆる「太りやすい体質」になっているため、牧草による肥育の効率が良く、脂肪交雑(サシ)も入りやすい、というものです。もう少し詳しくお話しすると、牛さんは 10 ヶ月齢くらいまでに代謝(生きていくための身体の様々な働き)の仕組みが決定するので、2 ヶ月齢から 10 ヶ月齢まで濃厚飼料を自由に飽食させておくと太りやすい子牛ができあがるらしいのです。つまり「代謝インプリンティング」とは、10 ヶ月齢までに「体を動かす仕組みを刷り込む」ということなのです。

これを利用するということは飼料摂取量が少なくてすむチビちゃんのうちに、濃厚飼料を多給し、一般には濃厚飼料を多給する時期である「肥育期間」を粗飼料で肥育することで、濃厚飼料の給与量を軽減することが出来るのです。しかも、こうして太りやすい代謝の子牛を育てておいた上で、その後の肥育を粗飼料でやってあげると、従来の粗飼料主体で育てた子牛をグラスフェッドで仕上げた場合と比較して、体重で 1.3 倍大きく(育成期に粗飼料主体の区は 438 kg であるのに対して、育成期に濃厚飼料多給を行った区では 604 kg)、また骨格筋内の脂肪含有率が約 3 倍高かったというのです。

この代謝インプリンティングを利用したグラスフェッドは、まだまだこれからいろんな試験を重ねないといけないそうですが、グラスフェッドの一つのオプションとして大きな期待がかけられそうです。



仔牛の代謝インプリンティング用超高栄養価ミルクを飲んで育った猫ちゃんたちこそ、インプリンティング猫なのであります!




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